昭和館小倉のシネマパスポートを購入したので、半年間は映画が見放題になる。
お得に映画をみさせてもらうので、
売店での買い物を自分に義務付けている。と、言い訳してダイエット中だか
甘いポップコーンを購入する。
映画『すばらしき世界』は、北九州が誇るルポライターて小説家の佐木隆三さん「身分帳」が原作で、西川美和さんが監督を務めた作品だ。モデルは実在の人物で、人生の大半を刑務所で過ごした主人公の出所後のお話である。
主人公三上正夫役は役所広司さん。一度道を外した人に不寛容な社会と、反対に受け入れる人々を描いているが、きれいごとではないこともよく表現されていた気がする。直情型の主人公がすぐにキレて投げやりになる様子、出所した元受刑者の、部屋の整理整頓が行き届いていたり、ケースワーカーを「先生」と呼んでしまうところ、返事の声が大きいことなど。ディティールが「あるある!」とおもうことがよくでていた。(私も「先生」と呼びかけられたことがある。)
福祉事務所やケースワーカーも出てきたが、一方を善、他方を悪(例えば、可哀想な主人公と冷たい行政という表現)ということにはせず、多少残念な表現はあったにせよ、担当のクライエントに真摯に向き合っているケースワーカーの様子は、現役のケースワーカーとして納得できる内容たったように思う。
不寛容と一言でいうけれど、巷を席巻している多様性という言葉どおり相違を受け入れていくということ自体、現在進行形の社会課題だと思う。少しずつ包括的な社会に進んでいけばいいなと思っている。
もう一本は(2本立なので!)
『聖なる犯罪者』(ポーランド、フランス)
少年院を仮出所した主人公が、偽って小さな街の司祭になりすました話。
ほっこり映画ではない。なんとR-- 18成人映画(エロくはない)
ひとことていうと
「あやうい」物語で、私的には終わりかたが微妙な映画だった。
やっぱりヨーロッパの映画って苦手。
そして
帰りにはお決まりのお買い物
旦過市場。
北九州
サイコー