ぼんやり憧れていた
鞆の浦に
京都からの帰り道に
寄り道してみた。
寄り道にしては
鞆の浦はずいぶん遠いところだった。
着いたのは夕方で
なんだかあちこちお店はしまっていた。(平日でしかも月曜日)
寂しい。
寒冷前線が降りてきたその日は、
凍えるほど寒くて
悲しくなってきた。
崖の上のポニョのモデルと言われているこのエリアで、ポニョでは明るくカラフルなイメージだったけれど、
今日はグレーな街並みに見える。
坂のある港町の景観はなんだか懐かしく、
寒い冬の夕暮れは
小さい頃を思い出して
気持ちが塞ぐ。
付き合ってついてきてくれた
子どもも凍えながら
黙って私の後に従う。
ああ、ポニョ
こんなとこにいたんだね。
ポニョ
寒そう、、、。
私は、宿泊先を尾道にすれば良かったと
少し後悔していた。
震えながら帰った宿泊先の
鴎風亭は
そんな気分を一掃させた。
絶景のロビー
部屋からの眺めも最高!
もう、
後悔はないと思えた食事。
(刺身!!)
なんといっても
雪の予報を覆しての
翌日の快晴
超人気の尾道ラーメンでんやすさん
へ向かうため一路尾道へ。
でんやすさんは14時までの営業で
4月からは東京へ進出されるため
尾道でたべれるのもあと少し。
魚介のだしが効いたラーメンと
麺を食べ終わった後に入れる
お茶漬けは、最後のスープまで飲み干してしまうほどのおいしさ。
これが
子どもとの卒業旅行。
ずいぶんジブリの映画を一緒に見てきたけれど
子どもは
「俺、あんまりポニョ好きじゃなかったんよねー」という顛末を迎えた。