souan-1969のブログ

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プロフェッショナル〜仕事の流儀in北九州

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お友達がFacebookで紹介していたお店に行ってきました。

 

足のサイズが大の私。

縦は長く

甲は薄く

なかなかぴったりの靴がありません。

 

お気に入りの靴は

底が薄くなったり

先が剥げたり

メンテナンスに持って行かなきゃなーと

思っていたところが、

靴の修理をしてくれる

今回のお店の紹介がたまたまFBで

あったわけです。

 

底がペコペコの靴2足。

一目惚れして買ったのに

100メートル歩いただけで靴擦れができるボルドーのハイヒール1足。 

 

この3足を持って行ったところが、

底ペコは、翌日にピカピカに磨かれて

帰ってきました。

もちろん靴底もカカトも

美しく修復されておりました。

 

ボルドーのハイヒールは

おいちゃん、ちょっと触っただけで

「ありゃー。こりゃ歩けんね。この靴は、歌手がじーっと立って歌うための靴やもん。買う時に履いてみたね?5分位お店の中を歩き回らんといけんよ。」とのこと。

本来、歩くためにしならなければならない部分に(デザインのため)硬くて厚い底板が入っていて歩くことを念頭には作られていないと、この靴のダメダメさを言い当てました。

 

おいちゃんから「ひとつ、履けるようにする方法として、靴を分解してね、硬い底板をとってみる方法はあるよ。でもね、分解してみらんとね、わからんよ。」と提案がありました。

 

とても気に入っているけれど

どうせ履けないのなら処分しかありません。

ダメ元でお願いしたら

「履けるように直すのが仕事やけね。大手術やけどね。」

 

カッコいい。

私の頭の中は

それからしばらく"progress"(プロフェッショナルのテーマソング)が流れていました。

 

おいちゃんはオーダーメイドの靴も手がけていたようですが、革を裁断する相棒の職人さんが高齢で引退されたため、もう靴は作れないと話してありました。バディは誰でも良いわけでなく、やはり相性があるそうなんです。

それを聴くと

とても残念でなりません。

このおいちゃんなら

私にぴったりの靴を作ってくれたかもしれません。

 

という、お話をしていると

靴の修理にお客さんがやってこられました。

紙袋から出された靴は

ピカピカに磨き込まれた茶色の革靴で

カカトがすり減ってきたので

メンテナンスして欲しいというご希望でした。

お客さんが帰られた後で、

おいちゃんに、

持ち込まれた靴がすごく手入れが行き届いていて素敵だと告げると

「この靴ね、僕が作った靴なんですよ。もう作れないけどね、でも、こうやってずうっと手を入れて、ガシガシ歩いてもらえるようにするの。」

 

やっぱ

プロフェッショナル!

 

私のボルドーのハイヒールが

どのように甦るか

とても楽しみです