現役で仕事をしている母は
海外にも行っていたけれど
東京にも定期的に行っていた。(コロナ禍以前)
主に品川に行くことが多かったため
たいてい京急に乗るようだ。
そのため今回も
ホテルは上野駅の真前。モノレールで浜松町から乗り換えたほうがいい気がする。
調べると京急は人身事故で遅れが出てる。
ということを説明するが
「京急が便利やもんね。」と何度もいう。
コロコロをのんびりひいて右に左に
歩いていた母の荷物を取り上げて
モノレールに先導した。
きつい娘だと思っているだろうが
母はそれを怒ったり
詰ったりはしない。
のんびりは母家系、気の強さは父家系だ。
気づいているかいないかはわからないが
母は結構同じ話を繰り返す。
その事に関しては、私は気が長いし
「それ何回も聞いたよ。」とは決して言わない。何度でも、初めて聞いたみたいに相槌を打つ。
気質的な不寛容さとは別に、
私は4世代同居家族で育ったため、
人が老いる事に関しては
すこし寛容なところはもっているようだ。
あまり歩かずに済むようにと
駅前のホテルを予約したものの
ともかく、東京の公共交通機関の構内は広すぎるのだ。
JR上野駅で降り
ホテルに着くまでで
母はクタクタになってしまったようだった。
実家に帰ると
必ず「お風呂入りー。」というが
ホテルに着いても、開口一番風呂を勧められた。
私は丁重に「お先どうぞ」と伝えて
東京に住む子どもに、到着したことを報告するLINEをした。
〜続く
