小学校の頃の裁縫セットの中に
入っていたこれ。
いったいなんに使うのか謎のままだった
「くけだいひっぱりき」
40年以上たって
やっと必要に迫られて購入しました。
正式には
「くけ台」と「かけはり」って言うんだって。
頂き物の着物を解いて
のんびり丈だしをしたり、しなかったりですが
(要は放置されている)
このだらんと長い着物の脇を縫うのが
至難の技だと
初めて知ったのです。
(なんでも、やってみて納得するタイプ)
『誰か!そっちひっぱっててー』という心の叫びと共に.急に思い出したのは
小学校で購入したまま、一度も使われず
顧みもされず葬られた
この代物でした。
そうか、アレは和裁に使うのかと
初めて合点がいったのです。
多分、あの頃の「くけだいひっぱりき」は
将来、私が
まさにこの状況で困難に陥った時に
「わたくしがお助けしますわよ」と
思い出させるために
存在したに違いありません。