職場を出た時は
もうすでに薄暗くて
それでも西の空には
ほのあかく夕陽が残っていた。
しかし、東に帰る私は、夕陽を鑑賞することはできない。
東に向かって車を出すと
なんと大きな月。あぁ、今日は満月だった。
写真を撮りたいけれど
運転中。
信号停止では、タイミング悪く月は雲間に隠れてしまう。
そうこうするうちに
月はどんどん遠ざかり
高く小さく登っていった。
仕事で"支援"なるものを行なっているけれど
答えのない仕事は(本当はあると思う)
本当に難しい。
こちらが決めたルールを守ってもらうことに気を取られ、結果を急ぎ過ぎて
気持ちをないがしろにしてしまう。
そしてそっぽをむかれてしまうことがある。
『こんなに一生懸命やっているのに』と
思わなくはない。
しかし、すぐにひとりよがりを反省する、それなりの年月を費やしてきた。
うまくいかないまま移管したケースの親族に
今日たまたま連絡する機会があって
こちらが名前を告げると
「まぁ!お世話になっていたsouanさんですか。あの時はいろいろやっていただいたのに、◯◯がひどい態度をとってどうもすみませんでした。そして本当にありがとうございました。」
と言われて
支援の方向性は間違ってなかった。方法を間違えただけだったのだと、ホッとする思いがした。
ありがとうを求めているわけでは決してない。
だけど、ありがとうの言葉が
明日の力になることは事実。
あーお月様
今日は嬉しい日だった。
あなたはグングン空に登ってしまって、写真を撮る暇をくれなかったけれど
今日はほんとにありがとうございます。