N家の家族旅行に
同行させてもらい
青森に行ったのは
随分と前の様な気がするけれど
実は1年と少しまえでしかない。
メンバーは
Nちゃん、Nちゃんのご両親、私。
同僚のNちゃんは歳下ではあるけれど
そのご両親となると
私よりも少し歳上ではいらっしゃる。
旅のメインは五能線(能代から五所川原までのJR線)の乗車と白神山地トレッキング。
私はすっかり運動をやめていたため
甚だ不安はあったものの、Nちゃんが「両親はなにぶん高齢だからゆっくりですよ」的な言葉を鵜呑みにして参加させてもらった。なんといっても、ずっと夢みていた五能線である。
ところが、そのお父さん、お母さんの健脚たるや想像を絶するものだった。
そもそもウルトラマラソンランナーであるNちゃんを育てたご両親である。出発点が違いすぎていたのだろう。結構な急勾配である山道の登りも降りも、倒木も、ぶなの群生林もぐんぐんスイスイ。
わたしはといえば
おとーさん隊長、おかーさん副隊長に、ついて行くのに必死のパッチだった。
だけど、それが大変だったかというとそうではなくて、この旅の1番大事なところは"N家と行ったのがそれはそれは楽しかった"ということである。
おとーさんが、夕食時に地酒を頼んで「ちょっと一杯やろうか」と、Nちゃんとお酒を酌み交わしながら、目を細めて娘を愛おしんでいる様子を、私は横で眺めて(下戸なので私は呑まない)ほっこり幸せな気分になっていたのも旅を楽しくさせた事のひとつだった。
さてさて
先日、なんとまた
N家の新しい旅行計画に
お誘いいただいた!やっほーい。
このコロナ禍の中(とうとう福岡県も緊急事態宣言発出中)決行は少し先になる予定。
しかし今回の旅行は
3密を避けた
57里(223km)の徒歩旅行である。
準備万端のN家より資料が送付され
そこには行程と各地の見所と歴史が記されていた。
なんて素晴らしい冒険旅行だろうか。
(旅行の行程はまた次回)
私も3年前迄はフルマラソンを走っていた(ような気がする)が、それは遥か遠くにみえる蜃気楼くらいにかすかな思い出でしかない。
今は、ちょっと歩いただけでも
身体中が、痒くなるほど筋金の入った
運動不足である。
N家との冒険旅行を、フルコースで楽しむためには、まず健脚というアイテムを手に入れなければならない。売っているのなら是非とも買いたくはあるが、このアイテムは努力で手に入れるしかない。
私はまず歩く練習をすることにした。
運動は嫌いだけど
冒険は好き。スポーティな自分という幻想も好き。何よりN家との旅が好きすぎて
私は、痒い痒いと闘いながら
健脚への一歩をあゆみだした。