すっかり
風は秋色なので
久しぶりにフェルトでチクチク手芸をしてみた。
育休代替として入ってくれていた
臨時職員さんが
職員の復帰にあたって
9月末をもって職務終了となるため
準備した
プレゼント用の袋として
フェルトバックをつくってみたのだ。
ゆるキャラの多い北九州の中で
今回はていたんをセレクトして
人形も作ってみた。
相変わらずの器用さに
我ながらホッコリしてしまう。
まだ若い彼女は
仕事が良くできるので
切れ目なく臨時職員の仕事の声がかかるようだが、今回は、育休職員の保育園が決まったことで急遽復帰することになり、彼女としては予定外の契約終了となった。
彼女に「なぜ職員試験を受けないのか。」と尋ねると
「考えたこともない。私には無理です」という。異動の度に新しい業務を覚えたり、定期的に新しい環境で仕事をしなければならないのが大変そうだとのこと。
しかし、今の仕事環境も同じような状態だし、何より賃金が違う。受けられるチャンスもあるし、何度でも挑戦できるのに。
北九州市は公平で公正な自治体だからチャレンジすべしと話すと、眼から鱗だったようで、来年から挑戦してみるとのこと。
私は
前職で長いこと
パートや嘱託職員として勤務していたけれど
常に待遇に不満を持っていて苦しかった。
一生懸命仕事した自負があったし
国家資格も取得し
正規職員との仕事の差が見られないのに
賃金に格差があることに疑問を持っていた。
正規雇用を願い出たが
「正規雇用はできない。不満があるなら辞めていいよ」と言われたことを、
もう10年以上経つのに
今だに思い出す。
なくてはならない存在ではなかったことは、
甚だ残念だし、一生懸命は独りよがりだったのだろうと今でも反省する。
おかげで
北九州市に雇用された後でも
謙虚に仕事ができている。
急に雇用契約が終了し
困っている彼女をみて
またあの頃のことを思い出した。
だから
後押しするための赤フェルト。
がんばれ