souan-1969のブログ

熱しやすく冷めやすいままで生きていく

テイクアウト資さん

先週、3泊4日の業務に就いた。

北九州市内なので通勤もできるが、早朝からの業務につき宿泊可とのことで、ありがたく泊まらせてもらった。(強風と大雪だったため結果宿泊で正解だった。)

 

久しぶりのお泊りで

不謹慎ながらちょっとワクワクして行ったものの、そこはやっぱり仕事。

もう1日目から自宅に帰りたくなった。

いままで、眠ることに関しては"眠り過ぎる"ことぐらいしか問題のない生活を送っていた私だけれど、最近"眠れない"状態というものがどういう事かやっと理解できるようになった。

この時も

慣れずに戸惑ったその日の仕事のこと、翌日の業務の段取、残してきた本来業務と課題がぐるぐると頭の中を巡って

3日間とも

ホテルの暗闇の部屋の

セミダブルベットの上で目をランランとさせて外の強い風の音を聞いていた。

 

食事は3食ともにお弁当で

ありがたく、美味しくいただいたけれど

冷めても美味しい濃いめの味付けは、私の指や脚を浮腫ませ、まぶたを腫れぼったくさせて、しばしば私を遠い目にさせた。

 

従事期間は、気温が冷え込んでいた事もあり

あったかい出汁の効いたうどんが食べたくて、最終日の夕方はもう北九州のソウルフードである資さんうどんの事しか頭になかった。(ちゃんと仕事はしていました。)

一番近くの資さんは車で15分。業務終了時間は19:30。資さんの営業時間は20時(時間短縮営業のため)

すわ、間に合うか!って、間に合わない。でも、私は、業務終了後勧められたお弁当を丁重に断り、ダッシュ資さんうどんに向かった。

 

店内の電気はついている。お客さんが1人。

お店に入ると、ラストオーダーは終了したと告げられた。しかし、テイクアウトなら大丈夫と言われ、小躍りして「すぐ食べられる状態のテイクアウト」を注文した。

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出汁が

沁みた。

冷えた身体と心も溶かす熱い出汁。

カラッとあがった牛蒡天。

固形物になっていたおぼろこんぶ。

資さんうどんをガツガツ啜りながら

自分が思っている以上に 

疲れていた自分を発見し

それでも無事全うした事に

あらためてホッとした。