下書きに入っていた
稿を開いたら
真っ白だった。
単語すら残されていない。
なんか書こうとおもったけれど
何にも思いつかず閉じたという痕跡だけが残っていた。
わかる。
今日も、そうだから。
先日、訪問(現在訪問自粛中だけれど、事情があって特別訪問)に出た際に
噂のトンカツやでランチを食べた。
牛も豚も
ロース派の私は、奮発して上ロースを頼んだ。
ここのトンカツは
氷温熟成、低温揚げがウリの
"白いトンカツ"である。
まずは塩で食べて欲しいとのこと。
3種類ある塩をそれぞれ小皿に出して
まずはヒマラヤ岩塩を付けて食べたところが、
さっくりとした衣。(全然あぶらっこくない!)
なんなのこの食感。
肉厚のピンクの豚肉はジューシーで
脂身すら甘い。
トンカツ自体、いつぶりだろうか。
3種類の塩を堪能した後は
わさび醤油。もう感動しかない。
ところが、4切食べ終わったところから
「スーン」っというため息が出て
箸が止まってしまった。
あーお腹いっぱい。
しかし、頼んだのはちょっとお高め上ロースで、意地でも残してなるものかと
残りのトンカツを
せりあがってくる何かと格闘しながら
やっとの思いで完食した。
その後は、
職場に帰る道すがら、
午後からの仕事の最中、
帰宅中、
それこそねるがねるまで、
もうずっと胸焼け。
なんということだろうか。
私が、脂身の多い端っこから食してしまったからだろうか。(真ん中から食べれば!)
それとも、塩ばかりで食べてしまったからか。(濃厚ソースを途中でからめるべきだったのか。)そもそもヒレにすべきだったのか。(もっとお高いヒレを頼む勇気がなかった。)
頭痛すら伴うムカムカの中でいろいろ考えながら、本当はなんとなくわかっていた。
トンカツが悪いわけではないと。
いろんなものが、もう消化できない身体になってしまったのだと。
わかっているのだ。
もうロースは無理。
たっぷり油を吸った厚い衣も
もう無理なのだ。
さらばトンカツ。
もう一人前は無理なんです。
だけど、時々はたべたい。どうしても。
なので
今度からは、誰か一切れたべさせてください。